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旅に役立つ第二外国語

日本人はほぼ100%近くの人が英語を勉強する。
そして大学あるいは高校で第二外国語を勉強する人も多いだろう。
日本の第二外国語としては一般に
「フランス語」「ドイツ語」「中国語」「スペイン語」「韓国語」
あたりが用意されている。
ちなみに国連公用語は「英語」「フランス語」「ドイツ語」「スペイン語」「アラビア語」「ロシア語」である。
そこで、旅に役立つ言語は何か考えてみよう。
まずは母語話者人口から。
1位 中国語 13億人
2位 英語 5億1千万人
3位 ヒンディー語 4億9千万人
4位 スペイン語 4億2千万人
5位 アラビア語 2億3千万人
6位 ベンガル語 2億2千万人
7位 ポルトガル語 1億9千万人
8位 ロシア語 1億6千万人
9位 日本語 1億2千5百万人
10位 ドイツ語 1億人
となるが、人口の多い中国やインドの言語が多くなるのは当たり前。
旅をする上で習得しておいて使える言語となると、より広範囲で使用されているものが良い。
大雑把にどの言語がどの地域で話されているかを考える。もちろん英語は除外する。
フランス語:西アフリカその他
ドイツ語:中欧~東欧
アラビア語:イスラム教国家
スペイン語:南米
中国語:中国
ロシア語:旧ソ連 
となる。
中国語は、普通語と広東語その他で全く通じなくなるし、使用される範囲が限定されるので除外。
ドイツ語は、使用される範囲がやはり狭いし、英語もそこそこ通じる国が多いので除外。
となると、フランス語・アラビア語・スペイン語・ロシア語となるが
結論から言えば、スペイン語をおすすめしたい。
というのも、南米は英語がかなり通じない。主要な都市や旅行者を対象とした
施設(ホテル等)以外では通じない範囲が非常に広い。「One、Two、Three」すら
通じないケースが珍しくない。
フランス語が必要な国は主に西アフリカだが、このあたりは旅行するには一般的では
ないので除外。カナダ東部もフランス語圏だが、こちらは英語も話せる人が多い。
他にもチラホラあるが主要な旅行先ではないので除外。
ロシア語は、ロシア以外ではウクライナ・コーカサス・中央アジアだが、このあたりも
それほど旅行先としては一般的ではない。が、英語の通用度はかなり低いので
このあたりをよく旅行する人にとってはロシア語は悪い選択ではない。
アラビア語はイスラム圏全般で話されているし、非常に広範囲に渡っているので
なかなか良い選択肢だ。ただ、日本では第二外国語として設定されている学校はまだ少ない。
そしてアラビア語圏では英語がそこそこ通じる。
===================ちょっとよもやま話=====================
アラビア語の分布はイスラム教の分布とほぼ重なる。
というのもイスラム教の経典クルアーンは、アラビア語で書かれたもので
あり、それをそのまま読むことが求められているからだ。
つまり、他言語への翻訳などは禁止されているのだ。
クルアーンの勉強や暗誦は敬虔なイスラム教徒の義務とされるが、
そのクルアーンを学ぶには必然的にアラビア語の習得が欠かせないのだ。
よって、イスラム教徒=アラビア語話者と言っても過言ではない。
それゆえに(大雑把に)イスラム圏=アラビア語圏と言える。
=======================ここまで=========================
つまり、その地域を旅行するにはその地域の標準語を習得した方が便利なのは
言うまでもないが、南米におけるスペイン語や旧ソ連におけるロシア語以外は
そこまでの重要性がない。
そして南米と旧ソ連を比較した場合、南米の方が旅行先としてポピュラーだ。
それゆえに「南米やスペインには行かない!」という人を除けばスペイン語は
旅人が英語の次に習得して損のない言語だといえよう。

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