Oct 28 2008
前日に引き続き、この日も目覚めたのは朝の5時。
マルタへ来てからというもの早起きが続く。やはりテレビも
ネットもない環境なのが大きいのだろう。することがない
ので、寝ようという気になる。日本では平均すると毎日
2時に寝る生活なので、実に健全な日々を過ごしている。
さて、今日はまだ予定を決めていないので、早々に決める
必要がある。明日はゴゾ島一日ツアーに参加するし、金曜は
シチリアへのツアーを予定している。土曜は昼には支度して
空港に向かわなければならない。それまでの時間は買い物に
費やそう。となると、自分でマルタ島を観光するのは今日が最後。
はぁ･･･一週間の旅ってこんなに短いものなんですね。
早くも帰るのが惜しいような気分になっていた。
「サビッハ・マルタ」を読みつつそんなことを考えていると
7時になったので、グランドフロアへ行き朝食をとる。
当然ながらメニューは昨日と同じ。昨日より食べるパンを
減らして「腹八分目作戦」成功。
身支度を整え、8:30にホテルを出発。
まずしなければならない事がある。明日のゴゾ島ツアーの
申込みである。近くの旅行会社でゴゾ島ツアーについて
尋ねると、「ゴゾ島スペシャル」と「ゴゾ島の隠れた魅力」の
二種類があった。違いを訊いてみたところ、単純に周るコースが
違うようだ。「チタデル」や「ゴゾ博物館」はどちらも周るが
「カリプソの洞窟」・「ジュカンティーヤ神殿」は前者、
「アズーレ・ウィンドウ」や「ファンガスロック」は後者にしかない。
どうやら前者はゴゾ島の定番コースであり、後者はややマニアックな
自然・景観を重視するコースらしい。多数派より少数派、スタンダード
よりマニアックなものに惹かれる身としては、やはり後者を選んでしまう。
申込みが済むと、おじさんから
「明日の朝7:50にミニバスがホテルまで迎えに来るからね。
他の似たようなミニバスと間違えないように。」
と言われる。こういう現地ツアーへの参加はあまり経験がない（基本的に
自分で鉄道やバスを駆使して周る）ので、ピックアップはなかなか楽しそうだ。
とりあえず漁村マルサシュロックへ行ってお昼は魚料理を食べようと決める。
まずはヴァレッタへ行かなければならない。今日は趣向を変えてフェリーで
ヴァレッタへ渡ってみよう。
ヴァレッタースリーマ間では定期的にフェリーも運航されているのです。
フェリーと言っても、渡し舟程度のものでかなり小さなものですけどね。
ということで、93セントを払いフェリーに乗り込む。
小さな船なので結構揺れる。しかし、居心地は悪くない。元来、
船酔いとは無縁なので、多少の揺れはむしろ心地良いくらいだ。
10分くらい待っただろうか、出航してヴァレッタへ向かう。
海から眺めるヴァレッタ、これを見たかった。ヴァレッタは海に
面した要塞都市であるだけに、海から眺めてみたかった。
そして5分程度で対岸のヴァレッタへ到着。
ヴァレッタでは到着した岸からバスターミナルまで坂を登らなければ
ならない。しかもなかなか急だ。息を切らしつつ坂を登っていき、バス
ターミナルへ到着。
朝、調べておいたがマルサシュロックへは27番のバスで行く。
乗り場で待っていると27番のバスが来たので乗り込んで待つ。
さすがに三日目ともなるとバスに乗るのも慣れてきた。
＃まぁ、運転手に行先を告げて切符を買うだけなんだけど。
10時半くらいにバスは出発し、今度は陸の上で揺られること約30分、
マルサシュロックに到着。ひなびた漁村です。雰囲気などは田舎の
漁村そのものです。日曜日になると朝市で人が溢れ返るらしいけど
平日の市場は細々とやっているだけです。それはそれで日常の
マルサシュロックの様子が垣間見えて良いものです。
まずはあたりを散策。
やはりひなびています。日本でも田舎の漁村はこんな感じでしょう。
そうそう、マルタではほとんどの船の舳先に目がついています。
目は海の災害から船乗りを守る魔よけのためのお守りで「オシリスの目」
と呼ばれる。どちらも古代フェニキア人の伝統を受け継ぐものらしい。
ちなみに、このマルサシュロックから車で5分のところでマルタ会談が行われ、
冷戦終結が宣言されました。この旅行記の副題はそこから取ってます。
港を端から端まで歩いた後は昼食。
『イルリッツ』というお店が安くて美味しい、という情報を事前にチェック
していたが、探すのが面倒だったので目に入ったオープンテラスの
レストランへ。
魚料理のコースを注文。「料理方法はどうする？」と訊かれたので
適当に「グリル」で、と。咄嗟にグリルという単語が浮かんだだけですが。
魚の種類については確認するのを忘れましたが、なかなか美味しかったです。
付け合せは、じゃがいも・サラダ・パン、と標準的なもの。しかし量は多い。
魚については食べかけてから写真を撮っていないことに気づいたので
食べかけのものですみません
船や村の様子を見ながらのんびり食事を楽しみますが、付け合せは全部
食べきれませんでした。やはり量が･･･。食べ終わってからものんびりと散歩
したり、市場で買い物したり。本当にゆっくりとした時間の流れています。
午後はまた別の事をしたいので、13時頃にバス停へ移動。
すると後から来たイギリス人らしき老夫婦が貼り紙を見つけ、俺に
「こんなこと書いてあるけど大丈夫か？」と訊いてきた。
その貼り紙には
「10/27～10/29の間はこの停留所にはバスは留まらないので、ここで待たないこと」
とあります。誰かの悪戯っぽさはないものでしたが、バスが見えたら
近くまで走って止まるよう合図すれば良いか、と考えそのまま待ちました。
するとまもなくバスがやってきたので、手を振って合図。無事、乗れました。
ちなみにこのバスは627番のスリーマ直行便なので、ヴァレッタまで戻る必要
なく、ホテル近くまで帰れました。そしてホテルで10分ほど休憩。
