MENU

マルタ旅行記【9】 ~ゴゾ島上陸~

Oct 30 2008

またしても6時前に起床。全く以って健康的である。
寝るのが23時前だから目が覚めるのも早いのは当然だが。
しかし、明日は5:30にピックアップだから5:00起床だな。

今日は8:50にホテルの前で待っていれば良いので、余裕綽々である。

いつもの如く7時になるやいなや食堂へ行き、朝食を始める。
3回目ともなると既に食べていないメニューはなくなるが、何度
食べてもパンは飽きない。ここのホテルの食事はおかずよりパンの方が
美味しい。パンにハチミツを付けて食べればそれで十分なくらい。
そもそもマルタで一番美味しいものはパンではないかとすら思う。

ゆっくり食事を済ませ、部屋に戻ると8時前。
荷物の整理をしたり、「サビッハ・マルタ」でゴゾ島について予習したり
しているとあっという間に時間がきたのでホテルのロビーへ。

8:50に来るのかと思いきや10分遅れで到着。10分の遅れなんてマルタ時間
としては当然のことです。運転手がミニバスから降りて来て「ゴゾ?」と
訊ねてくるので「そうだ」と言うとチケットをチェックしてくれました。

その後は、順々にホテルを周ってピックアップ。
まず、すぐ直後に止まったホテルからアジア人男性の二人組が乗り込んできました。
ミニバスの中に俺がいるのを確認すると、同じアジア人であることに興味を持った
様子。その直感が正しかったことを証明するかのように一人が話しかけてきました。

「韓国人?」
「いや、日本人です。」
「あぁ・・・」
「よろしく」
「こちらこそ」

早速二人と挨拶を交わしました。やはり狭いミニバスで一緒になるんだから
挨拶くらいしておいた方が良いかな。まぁ、今回は先に話しかけられたけど。
そして、2,3分走ったあたりでまた停車。今度は西洋人の若い女性二人組です。

「こんにちは」
「・・・」

二人組のうち一人がこちらを一瞥した後、無言のまま席に座りました。

(無視された・・・うわぁぁぁぁぁ、同じミニバスに乗るから挨拶しただけなのに
そんなに冷たい目で一瞥しないでくれ~。俺はそんなに怪しい男に映ったのか?)

などと軽く打ちひしがれていました。まぁそうですよね。
女性二人組は交通の便が悪いゴゾ島を効率良く周るためだけにツアーに参加して
いるんですよね。アジア人の男が一人挨拶してこようがそんなものに構っている
暇なんてないですよね。

とりあえず「フレンドリー作成」終了です。そんな一人のアジア人男性の内省など
に関わりなく、ミニバスは次々と参加者をピックアップしていきます。これが途中
から妙に楽しく感じられました。単純に色々なホテルを見られるのが面白くて。

セント・ジュリアンの5つ星ホテルで留まった時には、どんな人が乗って来るんだろう
とか思ったら、ただの夫婦だったり。考えてみれば俺だって泊まろうと思えば5つ星
ホテルに泊まるくらいはできるので、別に5つ星ホテル宿泊者全てが富豪だということは
なく、大部分は普通の人であるわけで。

そんな感じで総勢14人ほどでミニバスは埋め尽くされました。ちなみに一人参加は
俺とヨーロッパの年配のおやじさん。あとはカップルや夫婦が多かったかな。
それと友達同士や親子連れも。まぁ雑多な感じで面白いです。
夫婦の中にはイスラム教徒の人もいて、女性がやはり全身をヘジャブで覆ってました。
何度見ても飽きません。ついつい見入ってしまいます。

9時頃、ミニバスはマルタ北西の端にあるチェルケウア港に到着しました。
フェリーから降りると、ゴゾ島での観光ガイドとミニバスが待っているという寸法。
フェリー乗り場には既に多くの観光客が。マルタ観光にはゴゾ島は欠かせないので
当然なのですが、こうして一箇所に集まるとマルタって随分観光客が多い国なんだな
と改めて痛感します。

ここから各自でフェリーに乗り、ゴゾ島のイムジャール港へ渡ります。
と、言いつつも皆ここでフェリーに乗るのは初めてなのでお互いの様子を見つつ・・・
とりあえず皆それぞれフェリーの往復切符は買いました。ここで再び韓国人二人組から
「もうフェリー乗り場の方に進んで良いの?」
と話しかけられました。よく分からないけど、待っていても仕方ないだろうということで
「もちろん!」
と無責任に答え、改札に切符を通して進みました。二人も一緒に着いてきます。

それを見た他の同じミニバスに乗ってきた面々も改札に切符を通して乗り場へ進みます。
(ちょっと優越感)

フェリーに乗り込む長い行列ができているのでそのまま後ろにつきます。
韓国人二人組と話をしてました。マルタには何しに来ているのか、から始まり
今まで行った国や世界経済情勢や日本の作家の話や、韓国人の一人は奥さんが
日本人であること、など。時折、知っている日本語も混ぜて話していました。
そして彼らはカンファレンスでマルタに来て、明日の朝のフライトで帰途につくのだという。

雑談に花を咲かしていると「こんにちは」と声をかけられました。
振り返ると、声の主は一昨日ラバトで出会った日本人旅行者ご一行の方。
一昨日に木曜日ゴゾ島を周るという話をしていたので、再会するかもしれないと
思っていました。予想通りの再会です。

今度は日本人旅行者の方々と雑談に花を咲かせました。
何でも彼らは明日ドレスデンに向かうのだとか。そして今回の旅はもともと
グループの一人の息子さんがドレスデンでオペラ歌手をやっていて、そのオペラを
皆で聞きに行こう、というのが発端だとか。マルタからドレスデン、随分と寒そうです。
去年ドレスデンへ行ったことなども話し、寒さに気をつけてください、と。

ふと見ると韓国人の二人組は少し離れた前の方に並んでいます。
あっちにフラフラ、こっちにフラフラ、蝙蝠状態です。

あぁ、でも今日は同じツアーの韓国人二人組とリレーションシップを構築するのだ。
とのことで再び合流。一昨日ラバトで出会った日本人観光客グループだよ、と説明。

そうこうしているうちにフェリーに乗り込みました。かなり大型のフェリーで
大型車もバンバン乗り込んでいました。フェリーの船内には売店やカフェもあり
僅か30分弱の船旅には十分すぎる設備。結局ほとんどデッキにいて、風景を眺めて
いたので利用しませんでしたが。

途中コミノ島も見えました。コミノ島というのは定住者は10人にも満たないという
小さな島ですが、ブルーラグーンと呼ばれる非常に
綺麗な海域があり、観光名所に
なっています。夏は泳いだりシュノーケリングを楽しむ人で賑わいます。

デッキで日本人旅行者グループと再び会ったので話をしているうちにゴゾ島は
イムジャール湾が近づいてきました。否、近づいていったのはフェリーですね。
ゴゾ到着です。目的地に到着というのは観光で最も高揚する瞬間です。

よかったらシェアしてね!

この記事を書いた人

目次
閉じる