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マルタ旅行記【13】 ~青の洞門&巨石神殿~

Nov 1 2008 晴れ

とうとうマルタで過ごす最後の日がやってきました。実に短かった。
昨日はシチリア日帰りツアーが中止になっただけあって、予想通り天気も
悪かったが、今日は雲一つない快晴であるとのこと。ブルーグロットで
ボートに乗れるのでは、という期待を抱いた。

日の出を見るべく、早朝5時に起床。まだ暗いのに遊歩道を散歩している人
が結構います。これ、マルタの朝では見慣れた光景なんです。マルタでは
朝ジョギングをする人がかなり多い。それも家族で一緒に。健康志向が強い
んですかね。いずれにしても良い事です。こちらはあくまで「朝の散歩」で
通しましたが。マルタの日の出も見納めなので写真に収めました。

マルタ最後の朝散歩を楽しんだ後はホテルへ戻って朝食です。
この朝食とも今日でおさらばだと思うと沢山食べたい衝動に駆られます。
しかし今日はフライトの日。フライトということは機内食が出る。満腹では
機内食を十分に味わえないわけです。となると腹一杯には食べない方が得策。
ということで色々な種類を少量ずつ食べました。

朝食後、部屋に戻って荷物整理です。これから観光に出かけて戻ったらすぐに
空港へ行ける準備をしておかなければなりません。バスを使うにしろ、タクシー
を呼ぶにしろ、時間ギリギリまで観光に使う予定なので。というより、バスの
本数を考慮したら時間的余裕がなくなるであろうことが予想されるのです。

荷物をまとめて持ち歩きバッグとスーツケースにそれぞれまとめると、
フロントへ降りてチェックアウトです。宿泊料は日本でカード払いを済ませて
おり、追加料金の請求もなし。荷物を預けたい、と告げるとフロント奥の
スペースに入れてね、とのこと。既に他のスーツケースも置いてありました。
その隣にスーツケースを置いてホテルを後にします。

目的地はブルーグロットとハジャーイム神殿。ヴァレッタから38番または138番
のバス。いつものようにヴァレッタへバスで移動し、バスターミナルへ。毎時
0分と30分に38番か138番のバス発着があるようで、9:30の138番バスに乗れました。

138番のバスに乗ること約30分、ルカ国際空港を通り過ぎマルタ島南側の断崖
絶壁にブルーグロットへ到着しました。ある観光客がブルーグロットの一つ手前
のバス停で降りたので、迷って運転手に「ブルーグロット?」と尋ねたら
「ここは違うよ」と教えてくれたわけですが。ちなみにそちらはハジャー・イム
神殿最寄りのバス停だったので、別にそちらで降りても良かったわけですが。
ブルーグロットとハジャー・イム神殿の順番が逆になるだけのことですから。

バス停を降りるとブルーグロットまでは長い下り坂を歩いて行かなければならない。
今日は雲ひとつない快晴で気温も高いので、歩いているだけでもじわっと汗が出る。
途中おじいさんがいてこちらを旅行者と見るや話しかけてきた。
「ブルーグロットはこのまま坂を下っていけばあるよ。
けど、今日は波が高くて危険だからボートは出てないよ。」
歩きながら海を見ている限りかなり荒れていたからダメだろうな、とは思って
いたけど予想通りでした。残念だけど仕方がない。再び坂を下りていくと
ブルーグロットが見えた。

ボートが出ていないのでとりあえず崖の上から写真だけ撮影。他に数人の観光客が
同じように写真撮影をしていました。座って10分くらいブルーグロットや地中海を
眺めてました。こういう風景は見ていた飽きませんね。押し寄せる波の音が奏でる
調べに心を委ねます。

時計に目をやると10:30を回っていました。そろそろ次のハジャー・イム神殿へ
向かわなければ。ということで来た道を引き返して元のバス停に戻り、
そこから更に30分ほど歩かなければなりません。坂を上っていると、
さっきのおじいさんが話しかけてきました。
「ハジャー・イム神殿へ行くのかい?坂を上って左だよ。」
と親切に教えてくれます。そしてさらに
「タクシーに乗らない?ハジャー・イムまで5ユーロでいいよ。」
今度は営業です。近くの土産物屋に「ハジャー・イム神殿まで5ユーロ」という
看板が出ています。
「ありがとう、でも歩いていくから。」
と答えると
「歩いたら1時間くらいかかるよ。乗って行きなよ。」
と食い下がってきます。これ事前に調べた通りでした。実際は30分も歩けば着きます。

このおじいさん、憎めない人で再度断ると
「そうかい、分かった。気をつけてな。」
と残念そうな表情であっさり引き下がりました。

そこから断崖の上の道をひたすら上っていきました。天気が良く日差しも強かった
ので結構暑かったですが、今日でマルタも見納めだと思うと苦ではありませんでした。
途中、行きのバスで見かけたハジャー・イム神殿のバス停で下車した人と遭遇。
彼にハジャー・イムの場所を訊き、逆にブルーグロットの場所を尋ねられたので
坂を下って突き当たりを右に曲がること、今日は海が荒れていてボートが出ていない
ことを告げると残念がっていました。

ハジャー・イム神殿に到着するとチケット(7ユーロ)を購入して入場。
マルタ最終日にしてようやく巨石神殿を見ることができました。紀元前3600年~
3200年頃に築かれたと言われる世界最古の遺跡です。当時の人間がこれだけ大きな石
を積み上げたり刳り貫いたりするのは相当大変だったんだろうな、と思いを馳せます。
遺跡そのものはかなり小さいので20分くらいあれば十分なくらいです。
その後、近く(500m)にあるイムナイドラ神殿の遺跡に行くことも考えましたが
ホテルまで戻る時間を考えると無理せず引き上げることにしました。

ハジャー・イム神殿のバス停へ向かって歩いていると黄色いバスが停まっているでは
ないですか!しかもちょうど発進しようとしています。手を振りながら走って行き
ましたが、さすがに距離があったかそのままブルーグロットの方へ行ってしまいました。

11:30、バスは1時間置きですが38番と138番のバスは循環ルートを30分ずれて
逆回りしているので、30分待てば逆ルートのバスが来るはず。そう考えてそのまま
待つことにしました。予想通り、12時ちょうどに38番のバスが到着。
乗り込んでヴァレッタへ戻りました。

12:30、ヴァレッタバスターミナルに到着し、すぐにスリーマ行きのバス停へ移動。
荷物を取りに行かなくては。13時頃ホテルへ到着したとして、すぐタクシー
を呼んで
もらっても空港到着が14時頃になりそう。あまり時間に余裕はありません。
そんな中、バスを待っていると東洋人に話しかけられました。
「韓国の人ですか?」
またしても韓国人でした。今回の旅ではよく韓国人に話しかけられます。
話してみると、旅行ではなく語学留学でちょうど昨日マルタに来たとのこと。
日本では東京で仕事していたこともあるとかで、すぐに打ち解けました。
バスが来たので「マルタを楽しんで」と挨拶して別れ、バスに乗り込みます。

この時間帯、今まで乗ったどれよりもバスが混んでました。昼過ぎなので
学校やら仕事が終わる時間なのかな。バス停でいちいち停まるのでスリーマ
までかなり時間がかかり、結局到着は13時ちょっと前。「ケネディノヴァ」へ戻って
スーツケースを確認すると、すぐに受付でタクシーを呼んでもらうよう頼みました。

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